りょうけん座ってどんな星座?【神話も紹介】
りょうけん座ってどんな星座?
この記事では
りょうけん座がどういう星なのか、
また神話についても
詳しく紹介していきます。
りょうけん座ってどんな星座?【りょうけん座の概要】
りょうけん座は春の星座として知られ、
北斗七星と共に並んで頭上高く見える星座です。
元々はおおぐま座の一部として存在していました。
しかし、
1687年頃にポーランドの天文学者
ヨハネス・ヘヴェリウスによって
新しく「りょうけん座」として設定されました。
日本ではかつて「かりいぬ座」
と呼ばれていた時代もありましたが、
現在はりょうけん座と統一されています。
- 名称:りょうけん
- 学名: Canes Venatici
- 略 符:CVn
- 概略位置 :赤経・・13h00m / 赤緯・+40°
- 概略面積 : 465平方度
- 20時南中:6月2日
- 南中高度:北約85°
- 主な季節:春
- 肉眼星数:約60個
- 設定者:ヘベリウス
りょうけん座を構成する星について
りょうけん座の全体像は比較的大きな星座です。
探す際に目印となる周りの星座は
おおぐま座の腰から尾を形作る
北斗七星と、
かみのけ座を見つけてみましょう。
その2つの星座の間にりょうけん座が位置しています。
りょうけん座には
明るい恒星はあまりありません。
唯一3等星がひとつあり、
それがりょうけん座α(アルファ)星になります。
りょうけん座α(アルファ)星
りょうけん座α(アルファ)星は
りょうけん座でもっとも明るい恒星で2.88等星です。
「春のダイヤモンド」と呼ばれる
星々を形成する恒星のひとつでもあります。
りょうけん座α(アルファ)星の固有名は
コル・カロリ(Cor Caroli)といい、
ラテン語で「チャールズの心臓」という意味があります。
このチャールズというのは
17世紀のイギリス王
チャールズ2世の即位を記念して名づけられたものとされています。
その後、
コル・カロリ(Cor Caroli)を
りょうけん座α(アルファ)星の固有名として
正式に承認したのは2016年7月20日です。
りょうけん座の神話について
りょうけん座は
17世紀後半に作られた新しい星座なため、
神話や伝説などは伝えられていません。
りょうけん座の犬にモデルはいるの?
りょうけん座は
ギリシア神話の中に登場してこないものの、
モデルとされた犬がいます。
その犬というのが
うしかい座の巨人が連れていた
2頭の猟犬だとされています。
北側の犬にはギリシャ語で
「小さな星」を意味する
「アステリオン(Asterion)」という名を付けました。
そして、
南側の犬にはギリシャ語で
「楽しみ」を意味する
「カラ (Chara) 」と名を付けて
ヘヴェリウスがりょうけん座を設定したと伝わっています。